今朝は浴室のカビとの格闘の様子を。
自邸兼スタジオモデルハウスである「沢渡の家」の浴室は十和田石を壁の一部に貼っています。
十和田石・・・温泉とかでよく見る青味がかった石です。水にぬれると青が濃くなり大変いい表情をしてくれます。
しかし石というのは表面に目には見えないとても微細な穴が無数に空いているものでして、ここに当然水が入り込むわけです。そしてシャンプーやボディソープのカスなんかも。それらを栄養としてカビが繁殖します。換気扇を1日中まわしっぱなしにしてもカビは生えてきます。乾燥したって一緒です。繁殖を抑制することはできますが、防ぐことはできません。
彼らは人間なんかより遥か以前から地球上に存在し、人間なんか比較にならないぐらい生命力に満ち溢れている生命体です。なのでうまく付き合っていくしかないのですが、やっぱりカビが繁殖していくというのは気持ち的に穏やかではありませんし、見た目もよろしくありません。
ということで定期的に彼らと格闘するわけです。
今回は今までより一手間増やしました。
まず昨夜最後に入浴した私は、十和田石部分に浴室用洗剤を吹きかけ、ボディソープや垢などのカスをこすり落とします。その後カビキラー(種類要注意)を吹きかけ30分ほど放置をし、冷水(温水はだめですよ)で洗い流しました。あとは1晩換気扇を回し、乾燥させます。
そして今朝、ダメ押しの攻撃を仕掛けました。
昨夜のカビキラー攻撃で弱っている敵に追い打ちを掛けるように繰り出す攻撃はこちら。
消毒用エタノール。消毒用なので80%希釈されているものです。
エタノールは80%希釈のものが一番殺菌効果が高いそうな。その原理はよくしりませんが、こやつを霧吹きに移し、カビの繁殖が目立つ部分に吹きかけます。
おりゃ!
合掌。
エタノールは揮発性が極めて高いので、カビの根まで届くのか果たして疑問ではあるのですが、カビキラー+エタノールの波状攻撃で敵の攻撃意欲が削がれることを期待します。
自然素材を水廻りに採用すると、メンテナンスのことを心配される方が多いです。
もちろんメンテナンスは必要になりますが、近所の薬局で売っている身近なものでほとんど対応できてしまいます。
今回の対策も入浴後の5分+その後(別に朝でなくてもいいんです)3分の計10分弱の手間です。その手間で自然素材とうまく付き合っていけるなら、気楽なものではないでしょうか?
寿命が10〜15年程度のプラスチックに囲まれて生活するより豊かだと思うのです。
駄目になったら取り替える(廃棄する)という生活習慣より、ほんの少し手間をかけて長い時間付き合っていくという生活スタイルに戻すべきだと思います。そもそも日本人はそういう生活をずっと続けてこれたわけですから。
さて、次回のカビ攻略戦はいつになるでしょうか?
機会があればまたご報告します。