しつこいようですが、私はもう帰ってきました。タイトルを「旅先にて」としてしまったので、「いつまで旅行してんねん!」とお叱りをうけそうなので念のため。
今日は岐阜事務所で碧い海、青い空を思い出しながら書いています。
閑話休題・・・
さて2日目ですが、この日は朝早く起き、さっさと朝食をすませ、太陽の昇ってくる東を目指しました。
地図で見ると「海中道路」というなんとも魅力的な活字が載っています。それを見に行こうと思ったのです。
それにせっかくだから離島にも・・・でも船で行くと時間とお金がかかるし・・・ってことで橋でつながっている浜比ヶ島へ。
海中道路は想像とは違い、普通の道路でしたね。結局橋梁ではなく(一部橋の部分はありましたが)、埋め立ててしまっているので普通の道路でした。残念。某引越し会社のCMのような風景を期待していたのですが、ま、しょうがないです。
気を取り直して浜比ヶ島へ。
浜比ヶ島は、昔の沖縄の民家の様子が残っているというのでかなり楽しみにしていました。
実際には残っているお宅は少数でしたが、それでも雰囲気はよく伝わってきます。
珊瑚でできた塀が素敵です。最近の住宅はコンクリートブロックで作っているものが多かったですが、やはり珊瑚が一番雰囲気を持っていますよね。そして生活の中で長い時間風雨に曝され、少し疲れたような表情をしているのも素敵です。やはり時間がデザインしたものには敵いません。
こちらは「ヒンプン」。強い風をヒンプンが受け、一度風の威力を弱めておいてその風を室内へ導きます。生活の知恵ですね。このヒンプンは道路からの視線も防ぐ役割をしていますよね。
塀の上にはお決まりのシーサーがさり気なく座っています。
塀で家を囲う、ヒンプンもどちらも家を強風から守るためのもの。家の高さも当然低くなります。
道を歩いていて感じるのは通り沿いの家がみんな低いので、いつも感じている町の風景とは違う印象を受けます。
やはり家は高さを押さえたほうがいいですね。空を広く感じます。
もうひとつ、いつもの風景と違って感じた要因は、本土と違ってハウスメーカーの家が圧倒的に少ないことでしょうか。ほとんど目にすることはなかったです。それが新鮮でした。
やはり地域特有の住風景が残っているというのは素敵なことです。日本全国どこへ行っても同じ様な家が建っているというのは不自然ですよね。その土地ならではの家の建て方があり、そこには長い時間をかけて人々が獲得した知恵が詰まっています。そういったものを生かしながら家づくりをしていくことが、地域をつくり、守っていくことにつながるのだと思います。
これからも是非、残していって欲しい風景でした。
まだしばらく続きます。