昨日TBS系で「1秒の世界」なる番組をやっていました。それを見ていると人類の未来は悲観的なもののようにおもえてなりません。地球上の平均気温が工業化前から2℃あがると生態系は壊滅的な被害を受けるのだそうです。現在0.8℃あがっています。2℃上がるまであと21年しかないという試算を地球シュミレーター(世界最速クラスのスパコン)が出していました。
私の子供たちが大きくなった時、地球はどうなっているのでしょうか。その時までもう時間がありません。
CO2最大の排出国アメリカは京都議定書にサインしないし、中国はそんなのお構い無しで環境破壊しまくるし、議長国の日本は減らすどころか増えてる始末・・・。困ったものです。
個人レベルでどれだけ効果があるのかわかりませんが、出来ることからやりましょう。
番組の中で森林を伐採することがいけないというようなメッセージがありました。少し説明不足で誤解を招くような情報だったので補足します。
森林はものすごく大きく分けて2つの種類があります。
一つは天然林。2つ目は人工林。
天然林は手を加えないほうがいいかもしれませんが、人工林は違います。むしろ手を加えてやらないとどんどん荒廃していってしまいます。今の日本の山がまさにその状態です。また樹は生長していくにしたがってCO2の吸収率があがっていきますが、とある時期を過ぎると逆にCO2排出量のが多くなります。歳をとった樹は伐採したほうがいいのです(あくまでCO2吸収に関してですが)。
森林伐採の問題はものすごくいろんな要素が絡んでいて、とても難しい問題なのですが、要は出所のはっきりしない材はNG。これが一番わかりやすいです。問題なのは海外で行われている違法伐採なのですから。
出所のはっきりしている地域の木・日本の木をたくさんつかって家を建て、炭素を固定する。そうすると山にお金がちゃんとまわっていき、山が維持管理される。山が荒れず、自然災害も起きにくくなり、CO2吸収率も高くなる。健康な山で育った樹はいい材になります。そのいい材でまた家を建てる・・・
ちょっと強引ですが、これが理想的な循環だと思います。
話があっちこっち行って申し訳ないですが、なんかいろいろ考えさせられる番組でした。
某大臣の失言問題より議論しなきゃいけないことがたくさんあるはずなんだけどな〜。国会のニュース見るたびに情けなくなります。政府も政府なら野党も野党です。レベルが低すぎる・・・
ため息いっぱいです。