昨日、高校からの友人が勤める設計事務所が設計・監理・施工した住宅のオープンハウスがあったのでこれまた高校からの友人、大学時代の友人など同業者の皆さんと見学しにいってきました。
敷地は木々が鬱蒼と茂る森の中、結構な斜面地です。こんな敷地を分譲していることにも驚きましたが、さらに驚いたのはその土地の坪単価(秘密ですが)。魅力的です。
さて建物は斜面地を造成することなく、空中に浮いて建っています。極めて単純な平面構成&プロポーションです。自然の中にたたずむ建築としてはこのようなシンプルな姿が一番しっくりくるように感じます。あくまで私の好みですが・・・
なんとこの住宅、外壁も屋根も銅板で出来ています。今はまだ「銅」という色ですが、時間が経つにつれ銅は緑色へ変色していきます。緑錆ってやつですね。そうやって時間が経つにつれ銅の存在感は薄れ、景色に同化していくことでしょう。
それにしても贅沢な・・・
この家で住まい手がどのように生活を送っていくのか。そちらにとても興味が湧きます。
しかし景色は最高です。そして土地の坪単価も最高です。敷地選びは重要ですね。自分達の住まいを建てる敷地は自分達の理想の生活を思い描いて、じっくりと慎重に選ぶのが大切です。安易に整地された分譲地を選ぶのではなく、足を使って根気よく探すと普通では見つからない魅力的な敷地に出会えたりします。ハウスメーカーやビルダーはそんな敷地には対応してくれないでしょうが、我々設計事務所はそんな敷地に出会うと先々の苦労を省みず、その敷地になんとかいい住まいを創ってみせる!と力の限り敷地と格闘したくなります(そんな敷地ばかりだと参ってしまいますが・・・)。建築は土地の上に建つもの。敷地あっての建築です。魅力ある敷地には魅力ある建築が誕生するものです。つくづくそんなことを感じました。
オープンハウスを企画してくださった設計事務所の方々、了承してくださった住まい手の方に感謝です。
・・・しかし銅とは。盗まれないかな・・・