最近建設物価が上昇しています。工務店によると平均して1割程度、最大で1.5割の上昇だそうです。この原因はいろいろありますが、大きいのは2つだと思います。
1.原油の高騰
2.中国の影響
1は言わずもがなです。
2は中国の驚異的な経済成長の影響で、物資が日本国内で不足しているからです。もちろんそのお陰で儲かっている業界もあるのですが。
当スタジオは自然素材丸出しの木造軸組真壁工法にて住宅を設計しております。仕上げ材も自然素材がベースです。なので原油高騰なんて関係ないじゃん!って思われがちですが、そうでもないんです。なぜか見積り金額も高めで出てきます。
木材を乾燥させるのに重油を使っているところもあります。なので木材費が上がっているのも事実です。(重油使いまくって地球の裏側から運んできた外材はそれでも何故か安い・・・)
またアルミサッシやコンクリートの単価も上がってきています。
そして金利の上昇。住まい手にとってローン金利の上昇はとても痛手です。まさにダブルパンチ。
この物価上昇の影響はメーカー住宅のように価格の中身が見えないものに関しては住まい手は実感がわかないかもしれませんが、設計事務所でつくる家では、はっきりと影響が出てきます。
お陰でいつもよりソロバン仕事の大変なこと×2
デフレ脱却傾向で経済界は喜んでいますけど、物価が上がっても、世間様の給料が上がっても、設計料には反映されないこの業界。手間ばかり増えて逆に痛手が倍増です。
さてさて、愚痴ばかり言ってないでソロバンしっかりはじきますわ。がんばるぞい。