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    • 2024.01.30 Tuesday
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    ふぅ…

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      最近まじめな内容の書き込みをしてなかったから思い切ってまじめに書いたが、めちゃめちゃ長くなってしまった。たまには専門家らしいことも言わないと。

      木造住宅の耐震診断

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        今日はちょっと長いですよ。

        日本の住宅の多くが木造である。そして昨今、地震に備えるために言われている耐震診断。この耐震診断、実はRC造やS造より木造のほうが複雑なのだ。
        木造の耐震診断でもっともポピュラーなのが壁量計算だ。この壁量計算は床面積に対してX方向・Y方向それぞれどれだけの倍率(強さ)の壁があるか、バランスよく配置されているかを検討するためのものだ。木造住宅を建てる時、確認申請にこの壁量計算のシートを添付することから、行政的には壁量が足りているかどうかが基本的な指針となっているのが分かる。
        しかしながら新築の場合はそれでもいいとして、既存建物の耐震診断の場合は壁量計算だけではとても耐震性能を推し量ることは出来ない。そこが木造の難しいところ。木造住宅はその名の通り、木で構造体が構成されている。この「木」は自然素材であり、当然時間とともに劣化するし、周辺環境の影響を大きく受ける。つまり湿気が多ければ腐りやすいし、白蟻が発生しやすくもなる。またRC造のように一体構造でもなく、S造のように部材の性能が安定しているものでもない。つまり基本的にもともと不安定な素材なのである。そのために建設時の材料管理が重要になってくるのだが、その話はまたにして、その不安定な素材である「木」を使用した木造住宅の耐震性能を推し量るためにはどうしたらいいのか。
        私のスタジオでは前述の壁量計算は当然のこと、次のような検討項目を実施している。
        ・壁量計算(基本です)
        ・接合部調査(金物の有無、接合方法、壁の構成調査など)
        ・部材の健康調査(腐朽状況・白蟻の有無など)
        ・床下の環境調査(湿度・換気状況など)
        ・外部からの調査(外壁の割れ・雨漏りの有無など)
        ・常時微動測定(振動特性の把握)
        ・場合によっては地盤調査
        などなど
        基本的にはまず現場へ行き詳細調査を行う。当然床下・天井裏へバンバン潜る。埃だらけになろうともとにかく潜る。それによって現在の家の健康状態がわかる。また壁の仕様や接合部の仕様が分かるので壁量計算を行うとき単純な数字の計算ではなく、その状態によって何%減といったより詳細な計算が可能になる。常時微動測定は住宅の揺れ方を測定するのだが、これは住宅は地震時でなくても絶えず細かく揺れていて(風や車の振動、その他いろいろな要因で)、その振動特性を測定することで住宅の堅さ・重心などを把握することが出来る。地盤調査に関しては建物の耐震改修をしてもそれを支える地盤が不安定ではどうしようもないので、地盤の状態を確認をするためにスウェーデン式サウンディング試験を行っている。
        つまり木造住宅の耐震性能は
        ・壁の量
        ・壁の仕様
        ・接合部の状態(接合方法、金物の有無)
        ・木材の状態(腐朽や虫害の有無)
        ・振動特性
        ・地盤の状態
        など様々な要因を考慮して推測しなくてはならないものだということだ。
        もちろんコレだけすべての調査を行うことは時間と費用がかかるし、やったからといって確実というわけではない。逆に壁量計算と床下・天井の調査だけでも十分な場合もある。だが、非常に簡素な方法で耐震診断を行い、安易な結果を住まい手に渡している業者も少なくないし、住まい手の方々の認識も不足している現状を考えると木造の耐震診断は簡単ではないし、現状の行政の指導もとても不足しているのだということを言わずにはいられない。
        金物を付けただけで安全になるほど地震のエネルギーはやわではない。換気扇を床下につけただけで白蟻が来なくなるわけでもない。すべては地道な調査をしっかりやって複合的な要素を総合的に判断しなければいけないのだ。それをやっている業者がどれだけあるのか。もっと住まい手の安全を守るために責任をもってやっていただきたいと思う。
        私は今、比較的大規模な地震が頻繁に起きているのを見ていると、そろそろ来るかな?と緊張感を持ち始めている(来る来るといって10年以上経ちますが)。そろそろ本気でヤバイ時期になっている。ひとりでも多くの方が耐震診断を受けられることを望んでいる。まずは業者ではなく、役所・専門家へ。

        今年も評判上々!

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          昨日打合せで美濃市へ行ってきた。台風一過で風は少々強かったが、非常に気持ちのよい天気で、山々の緑がきれいに見えた。
          打合せ後アカデミーへ行って、後輩の自力建設の現場を見学。その後地域環境教育研究会が恒例のキャンプを行っているという情報を得て、みさきのちゃやへ上がる。
          やってました。今年も地域の子供達を対象にしたプログラムキャンプを。指導教員の高田教授に挨拶をすると、ちょっとこっち来てといわれ、みさきのちゃやのデッキに強制連行。用件は雨の日にテントを張りたいから、きれいに張れるようになにかアイデア考えてということらしい。いわゆる2期工事だ。
          高田さんよりかまどの調子や使い勝手、問題箇所などをヒアリングするが問題なしとのこと。むしろかまどの熱効率の良さ、使い勝手の良さをまたまたほめられる(いつもほめていただいてすみません)。よかった×2。中嶋君みてるか。
          熱効率に関しては、通常のキャンプ場の炊事場の半分の薪で済むとのコト。プロ中のプロが言うんだから間違いない。

          お土産にお手製の朴葉寿司をいただいて帰路に着いた。
          本日早速プラン考えた。模型も出来きたので次回奇襲プレゼンにいきますよ。

          上を見ればきりがなく…

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            ゴールドコーストといえば…
            サーファーズパラダイス、ゴルフ場、有名人の別荘などなど、思いつくことは多いけど、やっぱりマリーナでしょ。ということで行ってみた。
            ・・・すごい。
            日本とは桁違いだ。停泊してあるクルーザーの規模・豪華さが違いすぎる(なんか悪いことしないとこんな世界にはいけないはずだ!とおもわず思う)。現地のガイドさんに聞いてみると、
            「世界一のマリーナだからね」
            と誇らしげに答えてくれた。ついでに
            「一隻買っていけば?」
            ハハハ・・・

            参考までに近くにあったクルーザーのお値段を聞いてみる。日本よりかなり安い(とはいっても私には縁のないものですが)。なぜに海に囲まれているのに日本は船がお高いの?贅沢品だから?
            生活を豊かにしてくれるモノたちを買うことってそんなにいけないことなのかな。海だったり山だったり、まだまだ日本は自然に恵まれている国だと思うのだが、いろんな面で人々をそういった環境から引き離そうとしている人たちがいる(もちろんそんな思惑ではなく単純に税金とりたいだけかもしれないけど)。これからの日本人の生活はもっと余暇を充実する方向へ行かなければいけないと思うのだが、レジャーと名のつくものは基本的にお金がかかりすぎる。何とかならないものかな。みんな楽しく生きたいはずなのに。(日本では国民が生活をする器である住宅ですら贅沢品なのだ。おかしな価値観だ。)

            いろいろ見てみて日本の生活のし難さをつくづく感じたけど、でもやっぱり日本がいいな〜。と普通に感じた。

            ↑くちゃくちゃな文章になってしまった。ので、おしまい

            この夏の新作

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              夏の新作side table
              以前書いた家具の納品報告。
              友人宅の家具はまだ製作に入れてないのだが、写真は自宅のサイドテーブルの写真。ソファでくつろぐ時にグラスなどを置ける便利なやつ。キャスターがついているので自由に動かせるし、座面に飲み込ませることも出来るので邪魔にならない。
              わたしはTVを見ながら一杯などという趣味はないのだが、TVを見ながらお茶飲んだり、何かつまんだりしてゴロゴロするにはコヤツはとても重宝する家具。
               背後から
              何気にクロスしている脚も欠込みしてあって材のめり込みで強度をもたせたりとか、座面のたわみをおさえたりとか、細かいところ気を使ってつくってみた。サイズも結構いい感じで、うちの奥様も気に入ってくれたみたい(ホッ)。
              ちなみにソファは柏木工さんのCIVILシリーズのCL53。背面がスポークになっていて仰々しくなく、私のお気に入り。

              さて、次は友人宅の家具をつくらなきゃ。

              涙×2でリベンジ誓う

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                ウルルの滝

                「世界の中心で、…」で一躍有名になった(ま、それ以前から有名なんだけど)ウルルに当然行ってきた。もちろん登頂を目指して。
                が、無常にも雨…6月の降水量が6mmだったにもかかわらず、この日は前日から大雨。「皆さんが雨を連れてきてくれました。ありがとうございます」などとガイドが言っていたが冗談じゃあない。こちらはウルル登頂がある意味メインイベントだったのだ。当然登頂は不可能で土砂降りの中ビショヌレになってウルル散策ツアーなるものに参加。ここではガイドは仕事を忘れ大はしゃぎ。
                「ウルルの雨は大変珍しく、こんなまとまった雨は13ヶ月ぶりになります。ウルルの滝を見るために今日は休みのガイドも休日出勤してきちゃいました。」
                …知るか!あんたらは毎日晴れのウルルを見ているから大はしゃぎなんだろうけど、こっちとらまだ一度も真っ赤なウルルを拝んでないんじゃい!
                と心の奥そこで叫びまくり一日を過ごした。
                エアーズロック空港からケアンズまでの機内でビショヌレになった靴と靴下を乾かして、氷のように冷え切った脚で常夏のケアンズに降り立ったのだった。
                とまぁ、ウルルでは無念の時間を過ごしたわけだけど、興味深かったのはガイドの話で、先住民族のアボリジニ(本当はこうやって呼ぶのもいけないみたいね)とオーストラリア政府のウルル一体の所有権をめぐる話。交渉の末ウルル一体は先住民族の所有になったんだけど(エアーズロック→ウルル、Mt.オルガス→カタ・ジュタに名称復元)、当然白人政府は利権を手放したくないわけで、99年間の観光利用権を確保したということ。ん〜、いわゆる既成事実をつくっていく戦法ですな。どこの国でもやるこた同じ。あと75年かな(70年だったかな)で契約が切れるということで、その後の権利関係がどうなるのか注目(生きてないわな)

                しかしあそこはほんとにウルルだったんだろうか…
                一面が湿地帯のようになって、滝はとめどなく落ちてくるし、ウルルに行った気がしない。いつか絶対登ってやる。

                街角風景

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                   歩行者用ボタン

                  ゴールドコーストの交差点で見た歩行者用のボタン(ケアンズでも同じものがあったのでオーストラリア全土にあるのだろうけど)。日本の黄色いBOXに比べるとかっこいいよね。こうゆうところが日本との大きな差なのだと思う。基本的に日本の場合道路などで使う機器は特定の企業の独占的な供給によって行われている(まぁ天下り先だったりするんだろうけど)。そうゆう状態なのでデザインなんか考えずにとにかく機能だけのものをつくる→結局ああゆうものになる。
                  ガードレールも然り。ガードレールをちゃんとデザインするだけで街並みの風景がどれだけよくなるか。そんなこと考えたことがあるのだろうか。役人たちは(一時ガードレールの色を街並みに合わせて変更したいという住民の要望ですら聞き入れなっかたぐらいだから)。それにあんなにガードレールっているのだろうか?柵の中歩かされているみたいで気分悪いよね。
                  と、まぁ役人批判はこれぐらいにして、小さなことかもしれないが、こういった街角にある小物を見るのも見知らぬ土地に行ったときの楽しみの一つ。こういったものが積み重なって、街並みが形成されていると考えると、決して小物扱いはできないよね。
                  住宅も然りです。一戸の住宅がいくつも集まって住宅地が出来、それが集まって街になる。一戸の住宅もちゃんと気を使ってつくらなければいけないのだ。それが街に住む人の責任のひとつだと思う。しっかり設計しなくてはと街角の小物たちを見る度に一人しみじみ思うのです。

                  ビショビショ…

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                    洋式バス

                    写真はエアーズロックリゾート内のセイルズ・イン・ザ・デザートというホテルの浴室。日本と西洋のお風呂に対する考えの大きな差は
                    日本=温まる場所
                    西洋=体をきれいにする場所
                    なのかなと思う。もちろん日本のお風呂でも体は洗うのだが、浴槽に対する基本コンセプトが違う。日本のものは深さが確保してあり、肩まで浸かれる。それに対して西洋のものは深さが浅く、さしずめ大きな洗面器といったほうがよい。彼らにとってはシャワーの方が重要で浴槽はその水を受け止める器程度といった感じか(だから海外のシャワー水栓の方が格好がいいのかなどと一人納得するのだが)。
                    しかし私は日本人。どこへ行ったってちゃんとお風呂には浸かりたいし、体もあらいたいのだ。西洋バスでそれをやろうとするとバスタブの中で寝転ばなきゃいけないし(立とうとすると足が滑ってバッチャン!なんてことも)、体を洗ったらもうお湯が汚くて浸かれないし…でいつも渋々シャワーで我慢をしているのだが、このシャワーも壁に固定されているものがほとんど。高さを変えれるのはまだましで、先っちょ(シャワーヘッド)が壁からチョロっと顔を出している程度のものまである。「高いんだよ!便器もシャワーも!おれはアジア人なんだから…」
                    と一人ブツブツ文句を言いながら毎夜文化の差に苦しんでいる。

                    さて出ようかとシャワーカーテンを開けると、やっぱり床はビショビショ…。かなり気を使ってシャワーを浴びていたのに、どんなに工夫をしても床はビショビショなのだ。一体彼らはあのデカイ図体でどうやってこの扱いの難しいじゃじゃ馬バスを使いこなしているのだろう。
                    この疑問を持っているのは私だけじゃないはず。

                    お待たせいたしております。

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                      ただいま友人宅の家具と自宅の家具を思案中。
                      近日引渡しできることを目指して日々スケッチしております。
                      この友人には3年前に家具をプレゼントすると約束していて、ず〜っと忙しくてつくれなかったんですが、ようやく製作に入れそうな感じ。
                      自宅で使う家具は気楽に作れるのだけれど、プレゼントとはいえ人様に渡すものはかなり気を使います。もちろん木を使います。

                      どんなにデザインしても家具職人でも大工でもないので、加工に限界があることも事実。そうやって妥協をしていくのですが・・・
                      友よ、大きな心で受け入れてください。
                      妻よ、大きな心で受け入れてください。

                      そうやって大きな心に包まれることで、私は成長していくのです。

                      オーロラの国より

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                        昨日、フィンランドの写真家・建築模型作家のヤリ・イッツォネンさんを囲む会に参加してきた。2年前に中部大学で行われた建築学会の総会に併せて企画されたアルバ・アアルトの模型展での講評会以来の再会になった。
                        ヤリさんは万博を見るために愛知に来ていて、その日の夜には山口県に行かなければならないというスケジュールのなか、駆けつけてくれた。当時模型展に参加していた学生が現況報告などを行ってヤリさんと簡単なディスカッションを行ったのだが(私もつたない英語→ジャパングリッシュで会話をしました。ヤレヤレ…)、私たちが製作したマイレア邸の実大階段についてよく覚えていてくれたのがうれしかった。今アアルト模型展はワールドツアーを行っているのだが、その中に私たちの階段が入っていないのを残念がっていた。これはうれしい。
                        会場にヤリさんがいたのは1.5時間弱という時間だったがタラフクビールを飲んでご機嫌で山口へ向かわれた。
                        海外の方と交流を持つのはなかなか難しいけれど、このような縁は大事にしていきたいと思う。次回はフィンランドでヤリさんに会いたいものだ。

                        あ、アアルト展に出展したマイレア邸実大階段についてはworks→etc→aalto modelでパネルが見れます。それと森林文化アカデミーに保管されていますので、アカデミーを訪れた方は是非ご覧ください。手摺のカーブや階段勾配など忠実に再現してありますので一見の価値ありだと思います。


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