神谷建築スタジオBlog 「木の住まいづくりのあれこれ」

愛知,岐阜,三重を中心に木のすまいの設計・監理、改修をてがける設計事務所です
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気密測定@沢渡の家

先日、「沢渡の家」の気密測定を行いました。
竣工後ずっと行いたかったのですが、いろいろと都合が合わず、ここまで伸び伸びになってしまいました。
本来なら工事中に測定することで、「隙間」を見つけることができ、対処できるのですが、うちの場合、木製建具を使うことが多いから工事中の測定はいろいろ難しいかもしれませんね。

さて、測定は資格を持っているWOOD ACの中島氏にお願いしました。

測定前には「隙間」ではない隙間・・・ややこしいですが、計画換気等で意図的にあけられた穴は目張りをして塞ぐ作業を行います。
これが結構めんどくさい。





換気扇や



吸気口



そして我が家の場合、ストーブがあるのでストーブも。煙突廻りの目張りが大変でした。

目張りが完了すると測定です。



この大砲のような機器で室内の空気を外部へ排出します。
そうなると、室内は「負圧」(外気圧に押される形)となりますから、隙間があればそこから空気が浸入してきます。その隙間の面積を測定するのが「気密測定」の目的です。





久々の測定に中島氏はマニュアルが手放せません(笑)。



空気が流入しているかは体感でもわかりますが、微妙なところは原始的なハタキで確認。ソヨソヨしたら空気が流入している証拠です。

結果、「沢渡の家」で空気が流入してくる大部分は予想通り玄関建具でした。
玄関建具は建具屋さんが製作をした在来の木製引き戸で、いわゆるサッシではありません。なので戸車部分や框の召し合せ部分にかなりの「隙間」があります。
(隙間と書くと、建具屋さんの仕事が雑なようなイメージがつくので嫌ですが、そういうマイナスイメージの「隙間」ではありません)

測定結果の「相当隙間面積(C値)」は0.79㎠/屬任靴拭

これは床面積1崚りに0.79㎠の隙間があるよということ。
「沢渡の家」は112屬任垢ら家全体で88.48㎠の隙間が存在することになります。88.48㎠なので9.5儚僂侶蠅辰討海箸砲覆蠅泙后

次にその玄関建具の隙間を目張りしてやったらどうなるか?

結果は0.39㎠/屐2帆澗里43.68㎠。6.6儚僂侶箚屬箸覆蠅泙后

この数値(C値)をどう考えるか。とても分かりにくいですよね?
ちなみにこの辺り(愛知県)の基準のC値は5.0㎠/屬箸覆辰討い泙后覆い泙靴拭)ので0.79というのはかなりいい数値ではあるんですが、C値5という基準の数値自体がザルみたいなこのなので、はっきり言って参考にはなりません(汗)。

いまやC値0.1を切るという工務店さんもいらっしゃいますので、どこを目指すべきかは正直キリがないのですが、数値が低いに越したことはない。「隙間」がないということはそれだけ漏気がないということです。なので室内環境を快適にするためにはとても大切な数値なんです。C値が低ければ低いほど外気の影響を受けにくい、室内の快適な温度が出ていかないということですから。

今回、玄関に木製建具、しかも気密がとてもとても苦手な引戸を採用した状態でC値1.0を余裕をもって切れたというのはとても大きな収穫でした。玄関建具を既製品のサッシ(ドアタイプ)にした場合どれぐらいの数値がでるのか、ストーブの煙突をもっとしっかり目張りしたらどうなるのか(煙突の目張りがとても難しいかった・・・)、など興味は湧きましたがサッシにすることはないだろうな・・・。

皆さんも是非一度気密測定してみてください。

あ、WOOD ACで気密測定機所有していますので、測定できますよ(笑)。
ご興味のある工務店のみなさん、設計事務所のみなさん、WOODACまでご一報を。

全ての物件の測定をするのが理想ではありますが、それはちょっと・・・というのでしたら、自分の設計仕様でどのくらいの数値がでるのかという「あたり」をつけられるようになるまで測定をするというのをお勧めします。どういったところから空気が流入してくるのか、実体験するだけでも大分違います。ほとんどの方は体験すらしたことがないでしょうから。



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