神谷建築スタジオBlog 「木の住まいづくりのあれこれ」

愛知,岐阜,三重を中心に木のすまいの設計・監理、改修をてがける設計事務所です
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敷地選びの簡単なポイント

今回は敷地選びについて:
建築物は当然敷地の上に建つ。ツリーハウスなどは建築物というのかどうか難しいところだが、ツリーハウスを支持しているのはツリー、つまり木なので木が自立するためには地面にしっかり根を張る必要がある。やっぱり建物がしっかり建つためにはしっかりとした地面・地盤が必要なのだ。
現在、多くの場合住宅を建てる敷地というのは造成地で整形に区画され地盤面もほぼ水平に整備されている。このような造成地の場合注意しなければならないのは、その敷地が盛土なのか切土なのかということ、切土ならもともとのしっかりした地盤が残っていることが予想されるので、そこそこ安心できるが、盛土の場合新しい土を盛って敷地を整備しているのでしっかりと固まっていないことが多い。また盛土をしたときに地中にガラ(大雑把に言うと造成時に出たコンクリのゴミなど)を埋められている場合もあるので注意が必要だ。

造成地以外の敷地の場合、その場所を以前駐車場等に使用していた場合は地盤が押さえられていて安定していることが多いが、そうでない場合(畑や田だった場合など)は地盤が軟弱なことが予想されるので注意が必要だ。また周辺が水田があるとか池があるなど、水にまつわる敷地は地下水位が高い場合があるのでこれまた注意。造成地以外の敷地の場合ハウスメーカーなどのビルダーの住宅は規格外になることが多く、彼らは手を出さないことが多い。つまりそれだけ敷地自体の値段は下がることが多い。しかし値段が下がるからといって敷地の魅力が下がるわけではない。不整形な土地や斜面地などは計画次第でとても魅力的な住宅を建てることができる。なので造成地でないからといって敬遠する必要はない(ここが私達設計者の腕の見せ所なのだが)。
また、その土地がどのような土地だったのかは古い地名などでわかるときもある。地名に水に関わる漢字が使われている場合、例えばサンズイの付く漢字などはその土地が水の豊かな土地だったことを示しているし、〜淵などの場合は以前近くに池や沼があったのかもしれない。また役所や資料館で古地図を見つけてくるのも重要な情報源となる。とにかく造成地であろうとそうでなかろうと不安な場合は地盤調査をすることをお勧めする。住宅程度の規模なら、大げさになることもないので金額的にも安く上がることが多い(木造は軽いのでRCなんかに比べると比較的安価です)。
それ以外にも時間をずらして敷地を訪れてみるとか(昼は静かなのに、早朝や夜中は車の音がすごいこともある)、敷地以外にも周辺1kmぐらいは歩いて何があるのか確かめてみるとか、いろいろ調べることはある。
日当たりとか周辺の施設、アクセスなど不動産屋さんの提供する情報は偏っていることが多い。本当に必要な情報は彼らは持っていないことが多いのだ。
どんなにロケーションがよく、アクセスがよくても地盤がしっかりしていないとせっかくの住まいに安心して暮らせなくなってしまう。地盤が悪い場合いくら後から耐震補強を行っても改善が難しい場合が多いし、金額も膨大に膨らむ恐れがある。

結論:少々余分に時間と予算をかけてでも、事前に敷地に対する不安は払拭しておくことが望ましい。それが後々安心して暮らすための秘訣。
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