26日に「大府の家」の気密測定を行いました。
測定してくれたのはNPO法人WOOD AC理事の坂崎氏。
測定の前に、換気口などをフィルムなどで目張りします。サッシは全て施錠し、内部の建具も全て開放し測定準備完了。
「Dr.Dolphin」というでっかい換気扇のような器具で室内の空気を室外へ排出していきます。
排出開始と同時に器具が室内へ押し戻されました。これは内外の気圧差によるもので、室内が負圧(−)になっているので大気圧によって押されたことによるものです。気密がいいとこういうことが起こるそうです。
ちなみに外から見るとこんな感じ。
室内が負圧になっているので、隙間から風が吹き込んできます。「大府の家」に関しては、コンセントと野地板の目地部分、そして玄関の木製建具部分から風が入ってきました。以外だったのはアルミサッシからも思いのほか入ってきたこと。
隙間風が入ってくるというとイメージが良くないのですが、今回は人為的にかなりの負圧にしているので入ってくるわけで、日常生活で起こる現象ではありません(念のため)。
さて気になる測定結果ですが・・・
まだ正確な報告は上がってきていないのですが、測定現場で計算したところ、C値(相当隙間面積)は2.57程度。
愛知県あたり(四地域)の基準値はC値=5程度らしいのでなかなか優秀な結果です。住まい手も同席していたのでちょっとホッとしました。
このC値に関しては知らない方も多いと思いますので、またちゃんと書きたいと思います。
とにかく、神谷建築スタジオの木の家は、性能もいいことが証明されました。よかったよかった。
気密度測定について興味のある方はこちらまでどうぞ
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NPO法人WOOD AC
自分が設計している建築の性能を知ることは、設計者として大切なことだと思います。多くの設計事務所、工務店に測定してもらいたいものです。